こんにちは~。月曜日です。今週も始まりました。
先週を振り返ると、ドルが買い戻される1週間でした。以前から解説しているようにドル売りの相場が終わったことを考えるのは時期尚早ですが、目先ではドルの買い戻しがやや強まっています。しかし、ドル円に着目すると上昇がやや弱い、つまり対円ではドル買いが弱い、あるいは円買いが強いということになります。昨年末から既にドル売り一辺倒の相場ではなくなっています。各通貨ペアを分析してトレード対象を探すところから始めてみましょう。
今日は久々に株式市場とゴールドから見てみます。
NYダウ
NYダウ(MONTH)
コロナショックの急落からV字回復して最高値を更新中です。初動の後の調整が深くなりやすいという点を考えると、長期的には直近の上昇に対して61.8%以上調整する可能性は考えられます。現時点ではそれがグレーの価格帯です。高値を更新するとFRを引き直しましょう。
NYダウ(WEEK)
週足では内部のトレンドが見えます。月足レベルの調整を考える前に、まずは週足レベルの調整の可能性から考えます。大きく下落した場合はこのFRを思い出しましょう。
NYダウ(DAY)
日足ではさらに小さいトレンドが見えます。短期トレードで気にするのはだいたいこの規模からだと思います。さらに細かく4時間足を見てみます。
NYダウ(4H)
上昇トレンド途中の調整局面です。直近でジグザグ型の調整が終わったようにも見えます。トップからABCが進行してきてC波のボトムでRSIダイバージェンスとローソク足の反転パターンが形成されています。トレンドフォローの買いを検討する根拠は満たしています。ただ、ここから上昇して高値を更新したとしても日足でトップにダイバージェンスがつきます。よって、ここから高値を更新に行く場合は上値余地が限定的になりやすいです。調整が続くようなら下のFR61.8%まで到達する可能性も考えられますが、まずは高値更新シナリオを優先的に考えておきます。
日経225
日経225(WEEK)
月足の解説はダウと同じなので省略します。週足を見ると、ダウより上昇が強いように見えます。調整が浅いし不規則な調整パターンが形成されています。
日経225(DAY)
直近でRSIにダイバージェンスがついていて、しかもトップで包み足が形成されています。オレンジで示した上昇トレンドはまだ継続中ですが、このトレンドが終わって大きめの調整に入る可能性を考えておいた方が良さそうです。
日経225(4H)
日足と比べてトレンドの引き方を見直しています。下落がそこそこ強く、まだ反発の兆候がないことからやや大きめの調整に入る可能性が高そうです。調整終了のターゲットですが、グレーのFR61.8%下、かつオレンジ色のトレンドが終わる手前と考えると今のところは下側のグレーの価格帯が有力です。
日経とダウで短期のシナリオが違っていますが、特に気にする必要はありません。ただ、だいたい同じように動くことが多いので、どちらかのシナリオが間違いとなる可能性が高いです。トレードは予想ゲームではありません。シナリオは戦略を考えるための材料に過ぎません。
GOLD
GOLD(MONTH)
引き続きボトムからエリオット波動の推進波が進行中という考え方です。現在は4波の途中です。エリオット波動のルールの一つに「2波目と4波目は同じ調整パターンにならない」というものがあります・観察していると例外は多くあるので個人的には無視して良いルールだと思っていますが、そのルールをあてはめると2波目がフラットなので4波目はフラットにはならないということになります。よってペナント説でシナリオを描いています。調整開始から早い段階でFR38.2%手前の価格帯を達成していることを考えてもペナントだと辻褄が合います。
GOLD(WEEK)
長期足の調整の内部なので、しばらくは方向感ができにくい可能性が高いです。長期では上昇トレンド途中の調整(エリオット4波目)の可能性が高いので、下では買いを検討できそうです。と言っても短期トレードするにはあまり関係ないです。
ゴールドの短期足は省略します。
次は”デジタルゴールド”のビットコインを先に載せておきます。
ビットコイン(BTC)
BTC/USD(WEEK)
週足シナリオは以前から変わっていません。根拠に基づいた上値ターゲットを設定できない状況です。先週のローソク足が完成した段階で弱気パターンにはなっていないので、やはりまだ上値余地はありそうです。
BTC/USD(DAY)
結局、高値を更新できず横ばい状態です。ランニングフラットになるシナリオは無くなりましたが、調整継続中という意味では状況は変わっていません。フラット、ペナント等いくつかシナリオを考えておくと良さそうです。
BTC/USD(4H)
とりあえずペナントでシナリオを描いておきます。ペナントで注意すべき点は、ブレイクの判断は三角形のラインではなく直近の高値や安値を見ることです。
個人的には目先でイーサの方が強いので、イーサに注目しています。分析は省略します。
最後に為替です。
USD/JPY
USD/JPY(DAY)
日足レベルのシナリオは以前から変わっていません。ピンクの下落トレンド途中の調整です。FR61.8%を達成に行くかどうか、という状況です。短期的には乱高下しやすそうです。
USD/JPY(4H)
とりあえずオレンジのFR61.8%下の価格帯までは下値余地がありそうです。その後は上昇の勢いを見てからでないと判断できそうにありません。
USD/JPY(1H)
調整中と思われる動きなのですが、思いのほか長いです。まだFR61.8%を達成していないので、達成に行く可能性は考えておいた方が良いです。ちょうど良い位置にPivotR1もあります。もし早い段階でトレンドラインを下にブレイクするようならリトライを待って追いかける戦略に変更です。上に抜けた場合は様子見と言う感じです。上に抜けても、そのときにRSIにダイバージェンスがついているようなら急落して弱気パターンでローソク足が完成することも多いです。ブレイクの判断はローソク足が完成してからです。
USD/CAD
USD/CAD(DAY)
弱かった通貨ペアですが、二日続けての大きめの陽線になりつつあります。着色した高値がWボトムのネックラインになっているので、上に抜けるとそこそこつよく上昇しそうです。ただ、ネックラインは強いレジスタンスにもなるのでブレイクする前提で考えるのはよくありません。まずは上値を抑えられる可能性から考えます。ちょうどセンターラインもあります。
USD/CAD(4H)
まだRSIにダイバージェンスはついていないので上値余地がある可能性はあります。調整を挟んで高値を更新するとダイバージェンスがつくので。そのときは分かりやすそうです。ただ、ここ最近のボトムやトップを見て分かる通り、ドルカナダはダイバージェンスがつきにくいようです。今回もトップにダイバージェンスをつけない可能性を考えておくと良いです。
USD/CAD(1H)
上昇が強いように思われましたが、ここまで小さくするとウェッジを形成中であることが分かります。ちょうどPivotR1付近なので、ウェッジを下にブレイクするとしたら今が良いタイミングです。
USD/CAD(15M)
ウェッジをブレイクした場合にはウォルフターゲットを使います。その後再び高値を更新すれば4時間足でダイバージェンスがつくかもしれません。
EUR/GBP
長期足のH&Sで注目のユーロポンドです。(長期足の解説は過去記事を参照)
EUR/GBP(DAY)
日足では反発の兆候はありません。よって、この調整がブレイク前の調整になるかもしれません。
EUR/GBP(4H)
ボトムからジグザグで上昇してきてセンターラインに触れています。ここから下落する可能性もあるラインです。この辺りを上に抜けてくると次はFR61.8%まで上値余地が出てくるので、しばらくお預けになりそうです。
EUR/GBP(1H)
現在ちょうどいいところです。1時間足が上ヒゲ長めで完成するようなら弱気パターンと考えても問題なさそうです。PivotR2を上に抜けてくるようだと様子見に変更してチャンスを待つと良さそうです。
今日は以上です。それでは頑張りましょう♪