おはようございます。木曜日です。
昨夜のFRB要人の利下げ示唆により、ドルが売られています。
先週末の強かった雇用統計によってFRBの利下げに対する姿勢がやや変わる可能性を市場は織り込んでいましたが、今回の利下げ示唆によってその姿勢に変化なしということが分かり、ドルは雇用統計発表前の水準に戻っています。
株式市場に着目すると堅調に推移していて、これは金融緩和が株式市場にとってプラスだからです。 今までもそうでしたが、今後もしばらくは株式市場と外国為替市場は別で考えた方が良いです。
クロス円を見ると全体的に下落再開となったように見えています。トレードしやすい相場が戻ってきた印象です。
それでは日米の株価指数、ドルインデックス、そして為替の順に解説します。
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NYダウ
日足レベルのシナリオは変わりません。徐々に上値が重くなってきています。次の高値更新でRSIには二度目のダイバージェンスがつきます。上値は限定的と考えるのが妥当です。かと言って本格的な下落の可能性を考えるのは時期尚早です。ダウはトレードするにはやや難しいので短期足は省略します。
日経225
日経も変わらずです。直近で上昇トレンドをですが、高値を更新できず反落する可能性を考えています。既に上値が重くなる61.8%を達成していて、次の高値更新ではダイバージェンスがつきます。上値余地は限定的と考えるのが妥当です。日経もダウと同様に短期足は省略します。
ちなみに、株式市場が崩れると為替にも大きく影響します。特にクロス円は下落しやすくなります。そのときになったら解説します。
ドルインデックス
61.8%達成後に急落しました。大きく見ればピンク色で示したように上昇トレンドです。FRBが利下げをしたとしても、他国も利下げすればアメリカ-他国間の金利差は大きく変わりません。よって、ドルが一方的に弱くなるような展開は今のところは考えにくいです。今後も材料によって上下動する展開を想定しておいた方が良さそうです。
目先ではそれほど下値余地はなさそうです。ひとまず大きいFR38.2%と小さいFR61.8%が重なる付近ではサポートされやすいと考えておくのが良さそうです。
USD/JPY
着色した高値を上に抜けたことで下落トレンド終了と同時に上昇トレンドへ転換した可能性も考えられますが、ジグザグで下落全体に引いたFR38.2%達成後に下落中という可能性も考えられます。どちらの可能性も考えておきます。
着色した安値を下に抜けない限りは中期の優先シナリオを考えにくいです。目先ではまだ下値余地がありそうなので戻り売りできそうです。
下落の勢いが強いです。PivotS2までは達成に行きそうです。S2達成後に反発の兆候がなく続落前の調整を形成するようであれば更に下も考えられますが、まずはS2までと考えておくのが良さそうです。
GBP/USD
ドル売りの影響で昨日は上昇しています。ただ、本格的な上昇に繋がることは考えにくいです。
昨日まではエリオット3波でFE261.8%まで到達する可能性を考えていましたが、既に4波入った可能性が高いです。初動の上昇が強めですが、上では売りを検討できそうです。図では4波がフラットになるシナリオを描いています。
直近でペナントを形成中です。上にブレイクする可能性が高いですが、次の高値更新でRSIにダイバージェンスがつきます。上昇しても、まずはPivotR1までと考えておき上では売りを検討したい状況です。高値圏での反転パターンに注目です。
USD/CAD
下値ターゲットのFE100%までもう少しです。達成する頃には二度目のダイバージェンスもつくため、下値余地はターゲットまでと考えておくのが良さそうです。
昨日はやや激しく動きましたが、トレンド終了ラインをギリギリ上に抜けられず反落しています。ジグザグの後の高値リトライでC波の高値を更新するというイレギュラーな動きでした。ここからは戻り売りを狙えそうです。
このように激しく乱高下しました。今後は戻り売りしたい状況ですが、どこまで戻るかを考えるのがやや難しいです。
次はクロス円です。
テクニカル的に見ると注目はドルストレートよりもクロス円です。調整が終了して下落再開となっています。
EUR/JPY
大きくジグザグで調整した後、今後は5日間かけて小さく調整し、現在は下落中です。日足の安値を更新するシナリオを想定しています。
現在は短期のトレンドライン付近です。ブレイクしてもリトライの動きに注意です。リトライを待ってエントリーした方が成績は安定する傾向があります。リスクリワードを大きくしやすいです。
目先ではPivotS3までの下落を想定しておき、その後はトレンドラインをリトライする動きを想定しておくと良さそうです。
GBP/JPY
中期のシナリオは変わりません。エリオット波動をカウントすると現在は3-5波で、ターゲットはFE261.8%の134.00付近です。その後は大きな4波の調整を挟んで下落するシナリオです。
下落中です。ここから新規でポジションを持つ場合は短期足を見ながら途中から入る戦略になりそうです。
PivotS2付近から調整すればS3付近までの下落を狙えそうです。S3を下に抜けることは珍しいので、今日のところは下落してもS3までと考えておくのが良さそうです。伸びればラッキーということです。
AUD/JPY
こちらも中期のシナリオは変わりません。欧州通貨と違い、オセアニアやカナダは強めです。
まずはFR61.8%やFE100%までの下落を想定しておきます。その後は反発の可能性もあります。
短期では戻り売りできそうです。こちらもまずはS3までと考えておくと良さそうです。
GBP/AUD
中期ではWトップのターゲットを目指して下落する動きを想定しています。現在調整中ですが、やっと終わりそうな気配です。
意外と長かった調整ですが、やっと終わりそうです。
現在は高値をリトライ中です。既にトップをつけた可能性があります。念のため61.8%付近までの上昇も想定しておきますが、可能性は低そうです。
ゴールドとビットコインはシナリオ変更があれば解説します。
それまではバックナンバー(マーケット分析20190710)をご確認ください。
今日は以上です。
トレードしやすい相場が戻ってきています。
それでは頑張りましょう♪
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