“情報商材”に関する僕の認識
定義はなく判断が難しいですが、例えば次のような有料情報だと思われます。内容に見合わない高価格なもの。再現性に乏しいもの。誇大広告や嘘で集客するもの。など。
僕は情報商材という言葉をほとんど使いませんが、世間で浸透しているので使いました。
noteとは
念のため解説します。
noteとは
だれもが自分の「メディア」を簡単に作ることができる、プラットフォームです。
noteの使い方、機能紹介(note公式)
つまり、簡単なブログのようなものです。特別な知識がない方でもインターネット上に記事を作成・掲載することができます。そして、その記事に価格を設定して販売することもできます。
インターネット上で自作記事を簡単に販売できるという点に着目すると、情報商材販売のプラットフォームとして使われるのも自然なことです。
波及する高額note勢(情報商材屋)
最初に言っておくと、僕は高額note(高額情報商材)を否定も肯定もしません。そして、それを購入して後悔している人の擁護もしません。高額note勢を一方的に悪者扱いするつもりはないのです。
当時の仮想通貨(暗号資産)クラスタでは、高額noteがすごく流行っていました。価格は数千円~数万円まで幅広くあったと思います。(noteの設定金額は最高で5万円です。)
- 冴えない誰かが数万円を数千万円にした方法
- 今後の動きを予想したやつ
- わたし流テクニック、みたいなやつ
- なんかすごいエリオット波動の使い方
- なんかテクニカルのやつ
などなど。内容についてはあえて触れません。仮に、僕がトレード手法に関していくつか記事を作っていれば、1種類あたり1万円程度なら簡単に売れていたことでしょう。実際にそんな感じの要望がたくさんありました。
しかし、僕にはその選択ができませんでした。なぜなら、高額note勢にいたずらをしたいという気持ちの方が強かったからです。というのは冗談で、書籍を読んでね!その方が安いし詳しいよ!と思ったからです。あと商材づくりが大変だと思ったという理由もあります。
膨らむ僕のいたずら心
僕はおいたが大好きです。しかし、何でもない相手においたをするような悪人ではありません。当時の高額note勢は、僕のおいたの対象としては最適でした。なぜなら、なんかイラッとしたからです。
おいた 《「いた」は「いたずら」の略》いたずら。多く、母親が幼児に対して用いる。「もうおいたはやめなさい」
おいたの意味 – goo国語辞書
そして、当時の僕のTwitterアカウントの伸び方から考えても、おいたをすればまあまあ多くの人の目に留まるだろうと思いました。
影響力を有効活用する良い機会だったということです。
おいた(いたずら)の詳細
だいたい次のような流れを狙いました。
それでは、僕がおいたに使う材料の激安noteについて詳しく説明します。
僕のnote内容:自分のテクニカル分析のアウトプット
それまでTwitterでやっていて大人気だった、僕のテクニカル分析の詳細版です。一部のキャプチャを載せます。
多くの高額note勢のものと比べて、次のような点でクオリティは高いだろうと考えました。
そして、僕にとってこの記事は副産物のようなものだったので、すごく短い時間で作れるという点がメリットでした。いたずらにも効率性は必要です。
僕のnote価格:安く!200円だったり100円だったり・・・
最新版を200円で販売し、翌日には100円に値下げするという方法にしました。文字数が少ないものは最初から100円にしました。(noteの設定金額は最低100円)
翌日無料が理想だったのですが、当時はnoteの仕組み上、有料で投稿したものを無料にすることはできませんでした。(このブログを作った理由の一つです。)
僕のnote頻度:とにかく毎日!露出を増やそう
1日あたり2回を目安にしました(日によっては1回だったり3回だったり)。記事を拡散するのがTwitterだったので、できるだけ多くの時間帯で話題になればより多くのユーザーに僕の情報が届くだろうと考えたためです。
また、よりリアルタイムに近いチャートを使うことで、高額noteユーザーが好む真似するだけで儲かる情報にもなり得るだろうと考えたためです。なお、僕の本心は次の通り
他者の発言通りにポジションを持って(ミラートレード)利益を得ようという考えの方は残念ながらトレーダーとしては三流以下です。
【SNS運用】Twitter開始6カ月でフォロワー2000人超になった過程(人気ツイートも紹介)
なのですが、今回に限っては目的が高額note勢に対する”おいた“なので、まずはその目的を果たすことを優先しました。
おいた(いたずら)実行直後の市場の様子
僕のnoteのクオリティと価格は狙い通りサプライズになりました。読者の方々から次のような感想をいただきました。(一部は冗談交じりです。)
- 安すぎる
- チャートが宝の地図に見えてきた
- 書籍より良い
- 毎日の飲み物を水道水に変えるだけで家が建ちそう
- ビールを我慢すると家が建ちそう
- 缶ビールを1回我慢したら翌日にビールを箱買いできそう
いただいた感想を参考に次のようなツイートをし、激安noteの存在を拡散しようと努力しました。
僕のnoteのサンプル(昨夜のもの)です。過去のデイリーnoteは100円にしています。新しいものはだいたい200円です。毎日ペットボトル飲料1本程度の節約をすれば家が建つレベルのクオリティを心がけています。 pic.twitter.com/QcMab6hz8F
— うちゅーじん (@uchujin556) April 14, 2018
万一「家が建つ?誇大広告!」などと言われたとしても「激安なんだし良いだろう、そして僕より先に叩かれるべき人は多数いる。」と考えていたので僕は堂々としていました。もちろんそのようなクレームはなかったし、それどころか僕のnoteに関する悪い評判は皆無でした。
売れ行きは順調で、開始5日目で1000部を超えました。
note開始5日目で1000いけました💡 pic.twitter.com/g1u3KT0vqL
— うちゅーじん (@uchujin556) April 15, 2018
良いスタートでした。
おいたの効果は約1000万円、しかし”いまひとつ”か
それでは、いたずらの効果について見てみましょう。
効果は推定約1000万円(?)
僕のnoteを購入してくれた人の数を500と仮定(僕のnoteアカウントのフォロワー数は459だが未フォローでも購入可)し、さらに次のように仮定します。
この数字は予想でしかありませんが、大きく外れてはいないと思います。ちなみに全て年内を想定した数字です。
計算すると、ちょうど1000万円になりました。その年に高額note勢へ渡る予定だった約1000万円のお金の行方を阻んだということになります。
以上から、効果は推定で約1000万円だったと考えられます。
高額note勢から、少なからず意識されたみたい
僕の1部200円という価格を意識してか、1日あたり180円換算という新たな商材を作って価格競争を挑んでくれた方もいらっしゃいました。おいたの効果を実感できた例の一つです。
僕のより安いの見つけましたた。内容は見てませんが拡散だけしときます💡 https://t.co/8FNjzNWYsW
— うちゅーじん (@uchujin556) April 23, 2018
それを見つけた僕は、引用RTで拡散&挑発してみました。適正な価格競争は大歓迎です。なお、彼が僕を拡散してくれることはありませんでした。(当人がアカウントを消去しているようなので未加工で載せました。問題がある場合、ご連絡いただけるとモザイク入の画像に変更します。)
大手アカウント以外は僕も見ていなくて、中には商売あがったり状態になった方もいらっしゃったかもしれません。
効果はいまひとつだったと言わざるを得ない
たとえ1000万円を妨害していたとしても、効果はいまひとつだったと言わざるを得ないと思います。なぜなら、比率で言えばごくわずかだからです。5万円の商材が2000人に売れれば1億円の売上になります。これは高額note勢では珍しくない売上額だと思われます。
議論 効果がいまひとつだった原因と、その改善策など
圧倒的なTwitterフォロワー数の差
集客手段として利用したのはTwitterのみです。フォロワー数は、僕が約2000人だったのに対し、相手はほとんど数万人クラスでした。僕が100人ちょっとお客さんを奪ったところで、その割合はごくわずかだったと思われます。後に登場した高額オンラインサロンの参加人数などから判断しても、わずかだと考えるのが妥当そうです。もっとフォロワー数を増やしてから挑めばより高い効果が得られたと思われます。
横の繋がり
高額note勢には横の繋がりがありました。仲間内でお互いに褒め合い、拡散し合いました。お客さんを共有することで、市場からお金をより効率的に回収するためだと思われます。横の繋がりがなかった僕は圧倒的に不利でした。
ということで、僕はいたずらフレンズを募集します。詳細は記事最下部をご覧ください。
「冷たい正論vs心動かす嘘」になっていた可能性
もしこのような構図になっていたのだとすると、どちらが勝つかは明確です。
戻ってきてくれる人がいると嬉しいですよね✨
— うちゅーじん (@uchujin556) October 17, 2018
札束プレゼントはやりませんよ♪ お察しでしょうけど皮肉を込めて言いました。笑
僕は今、ターゲットに情報を届けるためには何かを犠牲にしなければならないという問題に直面しています。正しい情報を発信するだけではターゲットに届きません😇
正しい情報(冷たい正論)を発信するだけではターゲットに届かないので、心動かす嘘で釣る必要があるのかもしれないということです。僕は心動かす嘘をつくのがすごく苦痛です。その苦痛に耐えていれば成果は良くなっていたと思われます。
途中から目的が変わっていた
当初は次のように考えていました。
今回に限っては目的が高額note勢に対する”おいた“なので、まずはその目的を果たすことを優先しました。
しかし、途中から教えることが目的になっていました。成長した方からは嬉しい報告が届くようになっていました。当初の目的を失ってからは集客力が大きく失速しました。その代わり上達する方は増えていたと思います。
より高い効果を得られるキャラはこんな感じか(?)
改善策を反映したキャラを作ってみました。
- 私の予想的中率は100%!
- あなたは何も考えず、私の真似をすればいいのです。
- ほら、バッチバチに決まってやがるでしょう。
- 今夜20:00に重大発表を行います!
- 界隈の発展を願って札束プレゼント!いいねRTが条件!
- さっきの動きは私のロング。私が買い支えているのです。
- 毎日が爆益!私の日給は800万円!
- サロン生の爆益報告がすごいです!
- おおっ、これは良い!(RTで他の商材)
いかにもなキャラが出来上がってしまいました。どこかで見たような気すらします。このキャラならすごく集客できそうです。
その後 noteからオンラインサロンへ
noteの次はオンラインサロンという仕組みが流行ります。
僕もオンラインサロンのような仕組みを持ったことがありましたが、月額8000円という価格になってしまい、自分でも少し高いかもと思っていました。少しだけ反省しています。それでも、価格以上のクオリティを出すよう努力した結果、数十名のリピーターさんに数カ月にわたり活用していただけました。本当にありがたいことです。
オンラインサロンになった頃には、僕の目的はほぼ教えることになっていました。真面目すぎる運営スタイルだったせいか、他のオンラインサロンと比べると客層が違ったらしいです。システムの知識のある方と一緒にシステムトレードツール(?)の開発をしたりもしました。
いたずらの効果はいまひとつに終わりましたが、それを機に貴重な経験をすることができました。関わってくださった皆様に心から感謝します。
さいごに
きっかけはおいたでしたが、そのおかげで自分のビジネスを運営したり、他者に物事を教えたり、私生活では出会えないような人と出会えたり、貴重な経験をすることができました。おいたがなければこのブログを作ることもなかったはずです。
新しいことを始めるきっかけを提供してくださった高額note勢を含む皆様に、心から感謝します。
では、新たないたずらを考えるとしましょう。
いたずらフレンズ募集!僕と一緒においたしませんか?
今回の経験から、横の繋がりの重要性を強く感じました。僕と一緒にいたずらしてくださる方を募集いたします。不当な高価格商品を適正価格まで下げようとするという大義名分のもとでいたずらしましょう。SNSのフォロワーが多い、WEB制作が得意、アプリを作れる、などなど、何か強みのある方はぜひ一緒にいたずらしましょう。あなたの強みをいたずらにどのように活かせそうか教えていただけると協力しやすいです。もちろん報酬もあります。同時にいたずらアイデアも大募集です。お問い合わせフォームよりご連絡いただけると嬉しいです。Twitter@uchujin556にDMしてくださっても結構です。